松本宗篤の過去の経歴やばい?ヴァレクストラ元社長の現在の活動を調査!
松本宗篤が関心を寄せる地球の環境問題

松本宗篤さんが身を置くファッション業界は、「世界で2番目の環境汚染産業」と言われ、地球の環境問題と切っても切り離せない関係にあります。
衣服を作るためには、生産、紡績、染色、裁断、輸送、販売といった様々な工程があり、その工程の中では農薬、化学肥料、水、石油、化学薬品を大量に使用します。
これによって、水質(河川・海洋汚染)や土壌の汚染、二酸化炭素(CO₂)排出といった問題を引き起こすとされています。
また、使い捨てが当たり前のファストファッションの流行により、大量生産・大量消費という負のサイクルができあがり、古着や売れ残りの大量廃棄は地球に大きな負荷をかけています。
高品質で長年使えるものを作り続けているラグジュアリーブランドは、この大量生産・大量消費という問題からは少し離れていますが、ファッション界で活躍する松本宗篤さんは、地球の環境問題にも大きな関心を寄せ、なにか対策はできないかと模索中です。
ラグジュアリーブランドのサスティナブルな取り組み
環境問題に対してラグジュアリーブランドは手をこまねいているわけではなく、様々なサスティナブルな取り組みを行っています。
サスティナブルとは「持続可能な発展」といった意味で使われていて、ただただ消費するだけではなく、衣服を作る工程で環境負荷を減らし、リサイクルを可能にするといった施策をとっています。
リアルファーの使用中止
ラグジュアリーブランドと言えば、高級品の革のバッグを思い浮かべる方が多いでしょう。
様々な生き物の皮を使い、何年も使えるレザーバッグに仕上げるのは熟練の職人の技でした。
しかし、動物に優しい環境づくりという動物福祉と環境保全の運動が高まりを見せ、毛皮の使用を禁止するファーフリー(Fur Free)に賛同するブランドが増えてきました。
リアルファーの使用禁止にまっさきに取り組んだ「ステラ マッカートニー」に始まり、「グッチ」「カルバン・クライン」「プラダ」「ミュウミュウ」「メゾン マルジェラ」「ヴェルサーチェ」「コーチ」などが次々にファーフリーに加わっています。
カーボンニュートラルへの取り組み
「カーボンニュートラル」とは、温室効果ガスの排出量と吸収量を全体としてゼロにする取り組みです。
地球温暖化につながる温室効果ガスは、衣料の生産で大量に排出されますが、植林の推進や大気中のCO₂回収といった取り組みにより差し引きゼロにすることができます。
カーボンニュートラルへの取り組みが顕著なラグジュアリーブランドとしては、グッチがあげられます。
ショップなどでは再生可能エネルギー使用量を100%にし、レザーの処理に用いる水と化学物質の量を大幅に減らしています。また、輸送にかかる温室効果ガスの排出量を削減し、製造過程で生じる布やレザーの端切れをアップサイクル、といった施策でカーボンニュートラルを実現しています。
リユースの取り組み
プラダはナイロンを使った製品で知られますが、2019年からは「リナイロン(Re-Nylo)」という素材を使っています。
これは、海に漂うプラスチック廃棄物や漁網、繊維廃棄物を再利用&浄化して再生ナイロン糸として使うものです。
この試みにより、ナイロン起因の温暖化の影響を最大80%削減可能で、実際に節約できる石油の量は7万バレル(約1100万リットル※繊維1万トン製造毎)にもなります。
このように、ラグジュアリーブランドをはじめとしたファッション業界では、Ecoな取り組みが積極的に行われているのです。